いつもありがとうございます。

5月は多くのお客様のご来店をありがとうございました。

今日から6月、朝から暑いですね。
定休日なので、布団を干したり、夏用の冷たいブランケットの洗濯、干しをしました。

こんな時こそ、しっかりとした食事を。

〜永六輔さん風に〜

武井壮さんという人がいましてね。

テレビで「埋もれ人」として出てきたとき、世の中にはこんな人がいるのかと、ずいぶん驚かされましたが、あれからも折々に、ハッとさせられることがある。

対談でこんなことをおっしゃってた。

「ここのコーヒーカップ、掴めますよね。簡単でしょう?でもねえ、そうじゃないんですよ」

掴めることは誰でもできる。けれど、自分が想像したスピードで、想像した指の動きで、想像した圧力で、その通りに動かせるかどうか。それができることが、すごいんだと。

なるほどなあ、と思いましてね。

脳から首へ、腕へ、手へ、指先へ。感覚と圧力とスピードと動き。

そのひとつひとつを、ぼんやりじゃなく、ちゃんと意識してやる。

それを繰り返すと、神経も筋肉も脳も、少しずつ研ぎ澄まされていくんだそうで。

塚原卜伝のような剣豪は、きっとそれを何千何万と積み重ねたんでしょうねえ。

YouTubeで見たヨガの人も、忘れられない。

木の上から頭を下に、蛇みたいに幹に巻きついて、するすると降りてくる。
落ちない。
人間がああいう動きをできるとは、思いもよらなかった。

適度な筋肉と、それから体幹ですね。極限まで鍛えると、人間はああいうことができるようになるんですねえ。

感心しました。いいえ、感動しましたよ、ほんとうに。

それからふと気づいたんですが、熟練の寿司職人さんも同じじゃないかって。

桶からシャリをひとつかみした瞬間から、1グラムも狂わず握りあげるまで、武井壮さんが言うことをやっているんですよ、きっと。

人間というのは、とことん突き詰めると、神の領域に近づいていくものなんですかねえ。

煉瓦屋の女将さんね。
決して器用な方じゃない。
それでも、お客様のことを一心に考えながら、ひたすら揚げ続けてきた。

そうするとね、ふわっとしてサクサクのトンカツが、アジフライが、揚がるようになるんですよ。

7割方揚がって、ほんの少し、そのままの部分が残っている。
そんなエビフライやホタテフライが出てくるんです。

新鮮なエビやホタテの素材の旨味をね、ちゃんと残してある。
これがまた、美味しいんですよ。
旨い…とだけ言っておきましょう。
それで十分です。

不思議なもんでしてね。
器用じゃなくてもいい。
続けることで、人は変わっていくんですねえ。

スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。

昭和55年創業
産地直送 霧島産熟成豚肉
純粋黒豚とんかつと和食の専門店
高尾 煉瓦屋

25日前