いつもありがとうございます。
今週末も多くのお客様とご法要の御会食など、ご来店をありがとうございました。
26日の火曜日からランチ営業から再開いたします。
✨火曜日から金曜日までは、いつものグランドメニューのほかにも"お得なランチメニュー"もいくつかご用意しています。
✨もちろん、ごはんとお味噌汁、キャベツは「もう一杯」おかわりしていただけます。どうぞ、お気軽にスタッフへ声をかけてください,
以下、向田邦子さん風に
一汁一菜、という言葉があるけれど、あれは家で食べるからいいのであって、わざわざ外で小銭を払うなら、ほんの少しの贅沢と、それから「人の手」を味わいたい。そんな我儘な私の心を、すとんと腑に落としてくれる店が、高尾にある煉瓦屋である。
暖簾をくぐると、そこにはこぢんまりとした、しかし実に居心地のいい空間が広がっている。
個人客を、まるで自分の家に招いたかのように迎えてくれる、
あの「いらっしゃいませ」という、親しみのある声の温かさ。
これだけで、今日一日、世間の風に揉まれてちぢこまっていた背中が、すっと伸びるような気がするのだ。
この店の品書きを見ていると、店主の、おそろしく真面目で、どこか不器用なほどの真心の形が見えてくる。
まだ夜が明けきらないうちから市場へ足を運び、自分の目で、手で、よしと認めたものだけを厳選して仕入れる、その執念のような拘りがある。産地がどこだとか、ブランドがどうだとか、そういう講釈を垂れるのではない。
ただ、本当に良いものを、一番美味しい状態で客に差し出したい。その一心で選ばれた食材たちが、厨房の奥で誇らしげに待機している。
そして、運ばれてくるお膳。
主菜の素晴らしさは言うに及ばずだが、私が何より感心するのは、ご飯と、お味噌汁、そして手作りの小鉢や美味しいお刺身である。
ご飯は一粒一粒が立っていて、噛むほどに甘い。お味噌汁の、出汁の優しさはどうだろう。
五臓六腑に染み渡るとは、まさにこのことだ。細く、瑞々しく刻まれたキャベツを口に運ぶ。
ふと見れば、「ご飯、お味噌汁、キャベツ…おかわり一回無料」と小さな文字で添えられている。
この「一回」という塩梅が、なんとも心憎い。
いくらでもどうぞ、という大盤振る舞いは、かえって品をなくす。
けれど、「もうちょっと食べたいな」という人間の、あさましくも愛おしい食い意地を、店側がちゃんと見抜いて、「どうぞ、遠慮なさらずに」と、そっと手を差し伸べてくれているのだ。
その、お店の心の暖かさに、私はいつも、胸の奥がじんわりと熱くなる。
外でご飯を食べるということは、単に栄養を摂取し、お腹を満たすだけの行為ではない。
店主が朝早くから食材を探し歩いた時間、料理人や店員さんの手間の数々、そして、お客様に心地よく過ごしてもらおうという、お店の人の細やかな気配り。
そうした「他人の真心」を、私たちは一食のなかに分けてもらっているのである。
それは、どんなに世の中が便利になろうとも、決して機械やお札の枚数だけでは換算できない、人間だけの贅沢…。
高尾の煉瓦屋の暖簾をくぐり、お腹も心もいっぱいに満たされて店を出るとき、夜風の冷たさが少しだけ優しく感じられる。
お金に変えられない本当の価値というのは、こういう、小さくて、温かい店の中にこそ、そっと隠されているものだと思う。
スタッフ一同、来週も、6月も皆様のご来店を心よりお待ちしております。
昭和55年創業
産地直送 霧島産熟成豚肉
純粋黒豚とんかつと和食の専門店
高尾 煉瓦屋
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